長野県

北アルプスの唐松岳 黒菱から往復 《2021年9月》

北アルプス入門として知られる唐松岳は、長野県白馬村と富山県黒部市の境に位置します。標高は2696メートルですが、ゴンドラとリフトを乗り継いで1840メートル位の地点から登山スタートが可能です。ある程度の登山経験と体力があれば日帰り登山が可能なことも魅力のひとつと言えます。

今回はゴンドラとリフトを利用せず、黒菱駐車場から往復で唐松岳に日帰り登山した様子を記していきます

↓ YouTubeにも動画を上げています。動画も見てもらえると雰囲気がイメージしやすいので、よかったらどうぞ。

ルート概要

【コースタイム】

 登り 5時間40分(ゴンドラ・リフトを利用せず歩きのみ)

  1. 黒菱駐車場から急勾配の道を進み黒菱第三リフト終点へ(歩いて30分程度)
  2. 黒菱第三リフト終点から八方池山荘へ(歩いて40分程度)
  3. 八方池山荘から唐松岳頂上山荘
  4. 唐松岳頂上山荘から唐松岳

 下り 3時間55分(ゴンドラ・リフトを利用せず歩きのみ)

  1. 唐松岳から唐松岳頂上山荘
  2. 唐松岳頂上山荘から八方池山荘
  3. 八方池山荘から黒菱第三リフト終点へ(歩いて20分程度)
  4. 黒菱第三リフト終点から急勾配の道を進み黒菱駐車場へ(歩いて20分程度)

※一般的な日帰り登山の場合、ゴンドラ・リフトを利用して八方池山荘から往復します。その際の標準コースタイムは登り4時間20分、下り3時間15分。ゴンドラ・リフトを利用する場合は時期や天候によって運行状況が変わるので注意が必要です。

【日 程】

  2021年9月10日(金曜日)

唐松岳の山行記録

朝6時00分の黒菱駐車場。平日早朝のため駐車場の余裕はまだまだありましたが、車はポツポツと入ってきています。

黒菱駐車場にあるカフェテリア黒菱。トイレの利用が可能です。

本日の黒菱第三リフトの運行開始は8時15分。時間に余裕があるのでリフトは利用せず歩いて行きます。

登山・トレッキングマップ。山が立体的に描かれているので行程が分かりやすいです。

ゲートの脇を通って登山スタート。

歩くと直ぐに舗装された道になります。

やっぱりリフトを使えば良かったかなと思うくらいの急勾配です。

急勾配を歩き終えると黒菱第三リフト終点が見えます。

黒菱第三リフト終点近くにある「トレッキングコース入口」と書かれた標識から細い登山道へ。遠くには白馬三山が見えて既に良い景色です。

振り返ると、左に小さくなった黒菱第三リフト終点が見えます。

まだ運行開始していないリフトを脇目にくねくねと曲がった登山道を進む。赤い屋根の八方池山荘が見えてきました。

ゴンドラ・リフトを利用すれば、八方池山荘からスタートすることが可能です。

八方池山荘からコースは二手に分かれています。今回の登りは岩がゴロゴロと転がっている右のコースへ。左は歩きやすい木道のコースとなっております。

振り返って見る小さくなった八方池山荘

右のコースにも木道が現れました。

八方山ケルンに到着。ベンチもあるので小休憩にちょうどいい感じ。

一休みしたら登山再開です。

二つのコースは途中で合流します。

二つのコースの合流地点にあるトイレ。

息ケルン。

顔のような八方ケルン。

八方池に到着。

鏡のようになった八方池の水面に山々が映し出されています。穏やかで風も無い日でタイミングが良かったようです。

飯森神社奥社の石祠。背景には白馬方面の山々。

八方池までのトレッキングが目的の場合は、この辺で折り返しとなります。

八方池から先は登山の装備が必要という注意喚起の看板がありました。

先へ進むと樹林帯が見えてきます。

標高2000メートルを超えた地点にも関わらず、背の高い木が生えています。

山の斜面に残るこの雪渓は、扇雪渓と呼ばれています。多くの人がこの辺りで休憩していることが多いのですが、ゴンドラ・リフトの運行時間前に出発したため誰もいませんでした。

よく整備された登山道です。

丸山ケルンを通過。

通ってきた道を振り返る。

唐松岳頂上にだいぶ近づいてきました。油断せず足元に注意しながら進みます。

補助としてロープが張られている箇所もありました。

唐松岳を眺めながら、

稜線を進む。

唐松岳頂上山荘との分岐点に到着です。

赤い壁面が目立つ唐松岳頂上山荘

目前にそびえる唐松岳

振り返ると小さくなった唐松岳頂上山荘

山頂は目の前と言っても、唐松岳頂上山荘から唐松岳の山頂まで20分ほどかかります。

唐松岳に到着です。

山頂は意外と広さがあります。

遮るものがないので360°抜群の景色。

五竜岳の方面。

五竜岳方面の遠くを見ると槍ヶ岳。尖がった山頂が特徴的です。

剱岳の方面。

不帰嶮の方面。

雲海の迫力に圧倒されました。

名残惜しいですが、来た道を引き返して下山です。

下りはゴンドラ・リフトを利用した登山者が続々と登って来られました。すれ違いによる待ちで、思ったよりも下山に時間がかかります。

11時35分。黒菱駐車場に戻ってきました。見た感じ9割ほど埋まっています。休日であれば、とっくに満車になっていることでしょう。

ゴンドラ・リフト運行開始よりも早くに、黒菱駐車場から歩いて行けば、登り時の混雑を避けることが期待できます。(逆に下りは続々と登ってくる登山者とのすれ違いが大変になります。)標準コースタイムより早く歩ける体力があれば、唐松岳登山の選択肢のひとつだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。