富山県

北アルプスの立山 室堂から日帰りで周回《2022年10月》

日本百名山のひとつである立山は、富山県にある山域のことをいいます。標高3003メートル雄山を主峰とし、最高峰は3015メートル大汝山です。立山黒部アルペンルートを利用することで、いっきに標高2450メートルの高山帯の世界から登山スタートできます。

室堂から日帰りで雄山→大汝山→富士ノ折立真砂岳に登山した様子を記していきます。

↓ YouTubeにも動画を上げています。動画も見てもらえると雰囲気がイメージしやすいので、よかったらどうぞ。

ルート概要

【コースタイム目安】

 室堂へは長野県側の扇沢から立山黒部アルペンルートを利用しました。

  登り 3時間08分

  1. 室堂から一ノ越を経由して雄山
  2. 雄山 → 大汝山 → 富士ノ折立 → 真砂岳 の順に縦走

  下り 2時間30分

  1. 真砂岳から大走りを通って雷鳥沢
  2. 雷鳥沢から室堂

 【日 程】

  2022年10月21日(金曜日)

立山の山行記録

立山黒部アルペンルートを利用して室堂へ

朝6時30分。扇沢市営の無料駐車場。オフシーズンの平日のため、駐車スペースに余裕があります。ここから扇沢駅まで歩いて10分かからない程度です。

扇沢駅の前にある有料駐車場はガラガラでした。

扇沢駅の切符売り場は営業時間前ですが、すでに多くの人が並んでいます。

事前にWEB切符を購入していたので、専用発券機で切符を発券しました。WEB切符購入後に送られるQRコードをかざすだけなので非常に便利。

立山黒部アルペンルートきっぷ。扇沢から室堂の往復です。キャンペーン中のため通常料金よりも安いお得な金額でした。

ツキノワグマのはく製がお出迎え。

2022年10月21日(平日)の始発は7時30分でした。

扇沢から室堂へは4つの乗り物を乗り継いで行きます。

一つ目は電気バス。

電気バスを降りると、そこは黒部ダム。

黒部ダムのえん堤を歩き、二つ目の乗り物であるケーブルカー乗り場へ。

途中、迫力のある放水を間近で見ることができます。

階段をのぼってケーブルカーへ。

三つ目の乗り物はロープウェイ。

ロープウェイの窓から見える景色に、本日の山行の期待が高まります。

最後四つ目の乗り物は、日本で唯一のトロリーバス。

このバスでトンネルを進んで室堂へ。本日登る立山連峰の真下も通過しました。

室堂から立山登山

扇沢から約1時間30分。ようやく室堂に到着しました。各乗り物の合計の乗車時間は40分くらいですが、乗り継ぎの待ち時間がけっこう長かったです。

室堂の標高は2450メートル。どこを見ても絶景の高山帯の世界です。短時間で標高の高い所に来たので、高山病を防ぐために少しゆっくりしてから登山スタート。

まずは雄山に登り、他三つの山に縦走してから室堂に戻る行程です。

一ノ越と呼ばれる所の手前まで石畳の道。

良く整備された平坦な道をゆっくり進みます。

この先登山道の標識。ここからしばらく歩くと、だんだん勾配がキツくなってきます。

冬枯れした高山植物。

祓堂。近くにベンチがある休憩ポイントです。

一ノ越に到着。ここは広場になっているので、休憩する登山者が多いです。

一ノ越山荘の営業期間は終了していました。

一ノ越より先は岩場の急な登りとなります。

一ノ越を振り返る。

大きな岩があちこちにあります。

足元に注意しながら道を間違えないように進む。

落石にも注意です。

振り返ると一ノ越山荘がだいぶ小さく。

三ノ越を通過。石仏と祠が祀られています。

景色の良いちょっとした休憩ポイントです。

ここまで来れば雄山まであと少し。

三角点と方位盤。雄山の山頂標識は別の所にあります。

雄山神社の社務所の脇を通過。

鳥居が見えてきます。

鳥居をくぐって石の階段を上った先が雄山神社です。雄山の山頂標識はそこにあります。

雄山神社に到着。

雄山の山頂標識。

素晴らしい景色をゆっくり楽しみたい所ですが、山頂の狭いスペースが混み合ってきそうなので、次の山へ向かいます。

鳥居の手前にある分岐まで戻り大汝山へ。

ここからはチェーンスパイクを着脱しながら進みます。

雄山から先に続く稜線で日当たりの悪い所は残雪がありました。

雄山から先は、めっきりと登山者が少ないです。

正面の岩山が大汝山。

大汝山の山頂に到着。立山の最高峰です。

本日通過した黒部ダムと湖が良く見えます。

大汝山を後に続いて富士ノ折立へ。

営業期間外の大汝山休憩所の脇を通過します。ここは映画「春を背負って」のロケ地にもなりました。

正面に見える岩山のてっぺんが富士ノ折立。

富士ノ折立の山頂。

手に持つタイプの山頂標識。

縦走してきた方向の景色。雪と山肌のコントラストが印象的です。

最後に向かう山は真砂岳。いったん下り道となります。

稜線上は かなりの強風でした。

積み上げられたケルンの脇を通過。

平坦で広めの真砂岳山頂。

真砂岳の山頂標識。

天候に恵まれ、ここからの展望も素晴らしいです。

360°の景色はどこを見ても抜群。

剱岳も良く見えました。

ちょっと名残惜しいですが、大走りと呼ばれるルートを通って室堂まで下山します。

雪で滑りやすくなっている下り道は一歩一歩慎重に。

大走りは、まったくひと気の無い道のりでした。

良さげな休憩ポイントで小休止。

平坦な道になってきました。

小さい岩がゴロゴロしているので足元注意です。

何かの赤い実。

向こうに見えるのは雷鳥沢キャンプ場。

キャンプ場の手前で沢を渡ります。一瞬どうやって渡ればよいのかドキッとしましたが、木材が渡してあったので安心しました。

細い木材を渡ります。

雷鳥沢キャンプ場。

夏の時期に比べてテントの数はまばらです。

キャンプ場の中の道をどんどん進む。

雷鳥沢キャンプ場から先は、整備された歩きやすい道となります。

雷鳥沢キャンプ場方面を振り返る。ダイナミックな山々に囲まれた素晴らしいロケーションです。

雷鳥沢の近くの地獄谷。温泉独特のにおいがします。

有毒な火山ガスが発生しているため立入禁止。

所々に防災箱がありました。緊急用として空気呼吸器や防毒マスクが入っていると記載されています。

血の池。酸化鉄により赤茶色をしています。

みくりが池温泉の脇を通過。

みくりが池。穏やかな日は立山連峰の山々が水面に映りこむそうです。

グルっと一周してようやく室堂に戻ってきました。

玉殿の湧水。

出発時に見落としていました。最初にここで水分補給しておけば良かったかもしれません。

室堂から再び立山黒部アルペンルートを通って扇沢まで戻って登山終了です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。