新潟焼山は新潟県の糸魚川市と妙高市の境にある活火山で、標高は2400メートルあります。日本三百名山のひとつ。約3000年前の縄文時代に生まれたとされ、これまで大小規模の噴火を繰り返してきました。きわめて活動的な活火山であり、気象庁が24時間体制で観測を行っています。
笹倉温泉方面から往復で新潟焼山に日帰り登山した様子を記していきます。
※新潟焼山を登山する際は、必ず気象庁などの火山情報を確認してから登ってください。
気象庁HP:
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/307.html
↓ YouTubeにも動画を上げています。動画も見てもらえると雰囲気がイメージしやすいので、よかったらどうぞ。
ルート概要
【標準コースタイム】
登り 6時間50分
- 林道焼山線の第一ゲートから第二ゲートへ(約2キロメートルの林道)
- 第二ゲートから登山口へ(約4キロメートルの林道)
- 登山口から新潟焼山山頂へ
下り 5時間10分
- 新潟焼山山頂から登山口へ
- 登山口から林道焼山線の第二ゲートへ(約4キロメートルの林道)
- 第二ゲートから第一ゲートへ(約2キロメートルの林道)
※今回は時間短縮のため、第一ゲートから登山口までの林道は折りたたみ自転車で往復しております。
【日 程】
2020年8月14日(金曜日)
新潟焼山の山行記録
朝5時10分の林道焼山線の第一ゲート前の駐車スペース。5台くらい車を駐車することが可能です。
期間限定で第一ゲートが開放され、第二ゲートまで車で行くことができます。本日8月14日は期間内ですが平日のため閉鎖されています。
第一ゲート開放の詳細は糸魚川市のホームページを確認下さい。
糸魚川市ホームページ:
https://www.city.itoigawa.lg.jp/item/20993.htm
車止めのゲートを乗り越えて林道を進む。
第一ゲートから2キロメートルほど林道を進むと第二ゲートが現れます。
第二ゲート手前の駐車スペースと簡易トイレ。第一ゲートが開放されていれば、ここに車を駐めることになるでしょう。
第二ゲートは常時閉鎖されております。
途中、林道脇に円柱状の小屋がありました。建物側面が蛇腹状なので独特な印象を受けます。
第二ゲートから4キロメートルほど林道を歩き、コンクリート製の避難用シェルターが見えてきました。
避難用シェルターの中にはヘルメットも置かれています。
避難用シェルターの近く、林道から分岐した登山道入口。
本格的な登山道のはじまりです。
登山口から少し進んだ所にある展望台。本日目指す新潟焼山の山頂が良く見えます。
大曲に到着。広い開けた所なので小休止にはちょうど良さそうです。
途中、二つの深い谷を横切らなければなりません。一つ目の谷は大谷。
ロープを補助として慎重に大谷を下り上ります。
砂地のもろい足場には注意です。
二つ目の谷である地獄谷も同じく慎重に進みます。
地獄谷も足元が崩れやすいです。
割れた溶岩の合間を進んだりもします。
泊岩分岐に着きました。左に進み、新潟焼山の山頂を目指します。
鮮やかな果実。イチゴの仲間かな?
分岐を進むとすぐにある泊岩。大きな岩のすき間を利用して作られた簡易的な小屋です。1974年の噴火では、泊岩の近くでテントを張っていた3名の学生が降り注ぐ噴石で犠牲になりました。泊岩の中で泊まっていた別の登山者は、噴石から身を守ることができたそうです。
一人で泊まるのは、ちょっと怖いかも。
ヘルメットも置いてあります。
樹林帯を抜けて見通しがよくなりました。
岩の数と大きさに圧倒されます。
遠くに見えるくぼんだ新潟焼山の火口。
さらに遠くには雲海が見えました。
山頂手前の最後の難所。ロープのある岩場を慎重に進みます。
ロープを超えた先が新潟焼山の山頂ではありません。あとちょっとだけ歩きます。
新潟焼山の山頂に着きました。金属製の板に文字が抜かれた標識は、なんだか珍しいです。抜けた文字から遠くの景色が透けて見えるのがいいですね。
となりの山である火打山のきれいな三角形がよく見えます。
大きな奇岩の近くをツバメに似た鳥が飛んでいました。
火山なので山頂には長居せず、ほどほどで下山します。
下山時の第一ゲート。自転車に乗っての林道下りは、非常に快適でした。
今回の笹倉温泉方面から新潟焼山への往復は、林道を自転車で進んだとしても非常に登り応えがありました。標準コースタイムより早く歩ける体力がないと、厳しい山行となるでしょう。活動的な火山であるため、突然噴火をするかもしれません。これらを踏まえた上で十分な準備が必要となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。